言い尽くせない感謝

自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

ドイツの「奉仕する自由」論

 私の論文では、駒村圭吾先生の『ジャーナリズムの法理』をベースに、「多様な情報の流通という公益に奉仕する自由」論をとりあげさせていただきました。

 ドイツには、「奉仕する自由」論が存在します。この件については、

 鈴木秀美先生の『放送の自由』信山社、2000年。

に詳しく記載されておりますが、端的に理解するとすれば、以下の総務省ウェブサイトで(今のところ)閲覧可能な鈴木先生の資料を読んでいただくのがよいと思います。

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/tsushin_houseikikaku/pdf/070226_1_2.pdf
「放送は、個人の意見形成あるいは社会における世論(公的意見)の形成に奉仕するもの。それに役立つような放送の機能(多様な意見を伝えること)を法制度によって確保しなければならない。意見多様性の確保は立法者の義務。意見多様性の確保のための配慮を欠く放送法違憲と判断される。」(前掲ウェブサイト7頁。)

 上記鈴木先生の『放送の自由』やベッケンフェルデの文献の他、

 DAS研究会編『ドイツ公法理論の受容と展開-山下威士先生還暦記念-』尚学社、2004年。

 ペーター・ヘーベルレ(井上典之訳)『基本権論』信山社、1993年。

など、しばらくはドイツ公法の研究に没頭しつつ、日本のネット法制にも気を留めながら、米国ステイト・アクション論の研究を行うという、いわば「三位一体」での研究活動を継続していきたいと思います。

 今のところは私の実力ではかなりハードルの高い研究活動となっていますが、そんな私がどこまで理解できるのかチャレンジしてみたいと思いますし、チャレンジできることに感謝したいと思います。その上では、ドイツ中心の海外学説・判例について、いかにも知ったかぶりするような高慢な態度だけはとらないよう心がけたいと思います。


"Pride goes before destruction,a haughtly spirit before a fall. "(Proverbs 16:18)
「高ぶりは破滅に先立ち、心の高慢は倒れに先立つ。」(箴言16:18)