言い尽くせない感謝

自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

カール・シュミットの『政治的なものの概念』

 カール・シュミット(田中浩・原田武雄訳)『政治的なものの概念』(未来社、1970年)をざっとですが読みました。

 法律と政治の関係や、「友・敵」理論などについて、とても興味深く読むことが出来ました。第二次世界大戦により他の学者さんができないような経験をしている著者ですから、とても重みがあるものでした。

 これからも、こうした研究ができることを喜びつつ、頭を垂れて、できる範囲で(許される範囲で)継続していきたいと思います。

※このカール・シュミットによる『政治的なものの概念』は、東京大学大学院(法学政治学研究科)における石川健治先生の講義で使用されていたようですね。文庫本サイズで読みやすいですし、東京大学法学政治学研究科への進学をお考えの方にとってはご一読に値する文献だと思いました。
http://catalog.he.u-tokyo.ac.jp/graduate/catalog/003.html

 石川健治先生といえば、以下のサイトの下方
http://www.utp.or.jp/topics/todai21-up0704/
に記載の通り、東京大学の新入生におすすめする本として、最近私が悪戦苦闘しながら研究中の

石川健治『自由と特権の距離――カール・シュミット「制度体保障」論・再考〔増補版〕』(日本評論社、2007年)

を挙げておられますが、これを学部の新入生に・・・となると、さすが東京大学とリスペクトしたくなります。

 もっとも石川先生ご自身も「同業者にアンケートをとったとしたら、これを『新入生にすすめる本』に挙げる人は、一人もいないであろう。 」と上記サイトでもおっしゃっています通り、この文献が学部の新入生に対してどうであるかを十分ご認識した上でのご発言と解しますが。

 私の場合は、小山先生の文献を研究していたところ、たまたまベッケンフェルデ、ヘーベルレ、そしてシュミットというドイツの学者さんの文献(ただし日本語訳文献)と出会っています。こういったドイツ公法を研究できることを喜んでよいのやら、あまりの難解さにさっさとあきらめた方がよいのか葛藤する時も少なからずありますが、あきらめるのはいつでもできますので、「もうこれ以上ダメだ」という状況に陥る寸前までねばっこく研究を継続してみたいと思います。


 
 ”Rejoice in the Lord always.” (Philippians 4:4)
 「いつも主にあって喜びなさい」 (ピリピ4:4)