「インターネット検索と言論（表現）の自由」が私の個人的な研究テーマですから、最近は、「表現の自由」について奥平先生の文献を中心に勉強していました。合衆国憲法からの視座で学ぶことは必須だと感じました。
次は合衆国憲法の視座から「ステイト・アクションの法理」、日本国憲法の視座から「私人間効力」を深く勉強していきたいと思い、木下智史先生の『人権総論の再検討』（日本評論社、2007年）を勉強し始めています。ドイツの「第三者効力」についても勉強する必要を感じました。英米法というくらいですから、米国だけでなく可能であれば欧州の研究もしていきたいと思います。
奥平先生が『なぜ「表現の自由」か』で、ドウォーキンに代表される「権利」論は、非常に魅力的である（56頁より）と述べておられるので、『法の帝国（Law's Empire）』も勉強しています。昨夜も枕元で『法の帝国』を読んでいたのですが、いつの間にか寝ていました（笑）。なにせ第１章「法とは何か」だけで内容がものすごく濃いですし、この問題を研究するだけで３０年は楽にかかりそう・・・
奥平先生に限らず、この道３０年以上の先生方も非常に多いと思いますが、あえて私が述べるまでもなく、後世に貢献する素晴らしい人生だと思います。その研究を継続するために金銭的に恵まれておられるかどうかという視座では、その偉大さを計ることはできません。その先生が踏み出した数十年前の第一歩により、多くの方が幸せをいただいているのですからね。
金銭的に恵まれた道を選ぶのであれば、昨夜の夜間講義「国を訴える」で講師がおっしゃったように、これからは「知的財産権と国際租税法」に精通するのが良いとは思います。なにせ「移転価格課税」で、例えば武田薬品工業は数十億円（レジュメによれば57億円）＋地方税という膨大な税金を支払うことになるようですから、ますます企業がグローバル化している今日では国際租税法に精通する法律家はなにかと重宝される存在だと思います。その他の分野ですと、不動産やスポーツ分野もいいと思います。
どのような道を選んだにせよ、それぞれの人生ですから優劣などは存在せず、素晴らしい人生だと思います。その人に与えられた素晴らしい賜物ですので。一生懸命がんばっている姿は美しいですし、それを拝見するほうも気持ちが良いものです。
長年継続しているといえば・・・
アメリカで集っていた教会では、７０歳以上の方々がかなりおられ、皆さん元気に聖歌隊（コワイヤ）に所属して賛美をしています。９０歳近い女性が、７０歳の女性に対して「私からみてあなたはまだまだ娘みたいなもんよー」と笑顔でおっしゃっていた姿は忘れられません。最近賛美大会に参加なされたようで、その時のニュースをお知らせします。
●「JEMS主催賛美大会での涙」
http://www.gvbc.info/testimony/testimony-nov2007-02.html
●聖歌隊の写真（以下ホームページの下の方に写真が掲載されています）
http://www.gvbc.info/syukai/syukai-index.html
ちなみに私も聖歌隊に所属させていただき、賛美歌などを歌っていました。音楽の才能はもちろん持ち合わせてはいませんが、皆さんの好意でとても楽しい思い出となりました。その聖歌隊では、現在難病（ALS)と闘っておられる塾員の鍵田さんともご一緒させていただきました。
●鍵田さんのブログ
http://d.hatena.ne.jp/masmax/
私にとって、まだまだ勉強することが、毎日たくさんあります・・・
"You say, 'I am rich; I have acquired wealth and do not need a thing.'
But you do not realize that you are wretched, pitiful, poor, blind and naked."
(Revelation 3:17)
「あなたは、自分は富んでいる、豊かになった、乏しいものは何もないと言って、
実は自分がみじめで、哀れで、貧しくて、盲目で、裸の者であることを知らない。」
