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自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

民営化と憲法上の問題 - 新しいステイト・アクション法理の研究 その4

 引き続き、Metzger教授( http://en.wikipedia.org/wiki/Gillian_E._Metzger )の文献
「PRIVATIZATION AS DELEGATION」の研究です。

 なぜ、民営化が憲法上問題になるかという件につき、Metzger教授の以下の論述が端的に表しています。
「The danger is that handing over government programs to private entities will operate to place these programs outside the ambit of constitutional constraints, given the Constitution’s inapplicability to “private”actors.」
Gillian E. Metzger「Privatization as Delegation.」COLUMBIA LAW REVIEW Vol. 103:1367、 2003年、1403頁。

 実質的に政府の政策を実行する主体であるにもかかわらず、

 ”outside the ambit of constitutional constraints”

になってしまう点がキーワードとなりますね。

 すなわち、”within the ambit of ...”ではなくなる点が憲法上問題となります。
 
 まだ当文献の1/4も読み込めていません。残念ながら私の現在の力では勉強に時間を要します。

 しかし、文献を読んでも読んでも答えに行き着かない壁に何度も跳ね返された債権各論レポートや英米法レポートの時のように、あきらめずに、その都度頭を垂れつつ、顔は上げて、一歩一歩前進していきたいと思います。


サンタクララバレー教会中尾牧師先生の最新メッセージより
http://penguinclub.net/nakao/sermons/1thess/1thess5-23.html

「家族の誰かがアディクション(依存物)にとらわれていると、その家庭はそれによって傷つけられます。アディクションのうち最も一般的なものは三つの ”A” で表すことができます。つまり、アルコール、アンガー(怒り)、アクティヴィティ(たえず動き回っていないと落ち着かないこと)です。アディクションやその他のことで健全な機能を失った家庭を "dysfunctional family" と言うのですが、多くの人が子どものころそういう家庭で育てられたため、自分たちが結婚して家庭を作るとき、自分が育ったのと同じ問題のある家庭を作ってしまうことが多くあります。」

 中尾先生は、続けて「残念なことに、dysfunctional family というのは、世代から世代へと遺伝のように伝わっていくのです。現代、そういう家庭が増えています」と述べておられます。

 すなわち、自己実現とか「たった一度の人生だもの・・・」というような名のもとに、節度を越えて家族・友人を巻き込んだ「アクティヴィティ」が、将来にわたり問題のある家庭や友人関係を生み出す危険性を内包していることを学ぶ必要があるように思いました。とても勉強になりました。自省します。

 確かに「最近の大人は、(子供や配偶者より自分を優先する)オトコやオンナが多くなり、父親・母親であることを忘れている、あるいは後回しにしている人が少なくなく、さらには『それの何が悪いの?』と訴える人も少なくない」というような指摘を耳にしたことがありますね。


”Better a dry crust with peace and quiet than a house full of feasting, with strife.”
(Proverbs 17:1)

「一切れのかわいたパンがあって、平和であるのは、ごちそうと争いに満ちた家にまさる。」
箴言17:1)