不動産競売に関する仕事に携わっていますと、時々ではありますが、寺や教会施設の差押競売物件に出会うことがあります。
数多くのお墓を含めた土地+寺などの建物が、不動産競売になった原因はさまざまだと思います。
ただし、競売になるということは、お金を借りた金融機関等の債権者へ、借金の返済ができなくなったことだけは同じです。
例えば、現在は、千葉県柏市の国道沿いに、かつて教会施設として利用されていた、随分と目立つ看板があるビルが債権者によって差押えられた挙句、債権者によって落札され、水面下で売却交渉が進められています。
高い志や目的があって、こういった施設が新規に立ち上がっていくのでしょう。
しかしながら、宗教色が日本社会からますます減退し、人口が減少傾向に向かいつつある今後を鑑みますと、以前と異なり、こういった施設を支える基盤が脆弱になっているのかもしれませんね。
高い志をもって無理と思われることに対してチャレンジしていくスピリットは素晴らしいとは思いますが、神様のみこころにかなわないような無理なことにトライすると、多くの良いことを打ちこわす事態を招く人生を歩んでしまうかもしれませんので、私も気を付けたいと思います。
The quiet words of the wise are more to be heeded than the shouts of a ruler of fools.
Wisdom is better than weapons of war, but one sinner destroys much good.
(Ecclesiastes 9:17-18)
知恵ある者の静かなことばは、愚か者の間の支配者の叫びよりは、よく聞かれる。
知恵は武器にまさり、ひとりの罪人は多くの良いことを打ちこわす。
(伝道者の書 9:17-18)