言い尽くせない感謝

自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

法学部卒業生の活躍の場について

 以前セミナーに参加した関係で、LexisNexis様( http://www.lexisnexis.jp/LNgroup.html )より『ビジネスロー・ジャーナル No.10(2009年1月号)』が無料で届きました。さまざまなる有意義な記事の中で、現在どのような法学部卒業生が、どういった場面で求められているかを読み取ってみました。

1.大手企業法務部
 法律を知っているだけでは足りず、「ビジネスに関する知識や担当案件にかかる具体的な事実をしっかり把握し、知恵を駆使して、最終的に解決までこぎ着ける能力」(前掲・10頁より。)が求められる。

NEC法務部長様のご意見です。
早稲田大学法学部卒、イリノイ大学ロースクール(LL.M)卒。


2.グローバル・ローファーム
 「若い弁護士には、クライアントの手足として役立つだけでなく、もう一つ上の次元で国家のために役立つような活動を期待する。」(前掲・13頁より。)
※ 西川弁護士様( http://nishikawa-sidley.com/ )のご意見です。
東京大学法学部卒、ハーバード大学ロースクール(LL.M)卒。


3.大学等教育現場
 年間数万人の弁護士が誕生するといわれるアメリカの法曹界は、食うか食われるかの競争社会であるため、アンビュランス・チェイサー(救急車追跡屋)と呼ばれようが、仕事を探し、何が何でも訴訟にして闘っていかないと生き残れない(生活できない)弁護士が多数存在する。そんな仕事にやりがいを見つけることのできなかった、名門カリフォルニア大学(UC)・バークレーロースクール卒の女性は、UCバークレーの職員となり、「損得抜きで学生の手助けができて、今はとても幸せよ」と微笑んでいる。
(前掲・107頁より。)


 前掲107頁には、UCバークレーロースクール卒の方の記事の他に、日本の法科大学院制度についても興味深い記事が書いていました。多額の費用と時間を犠牲にした日本の法科大学院修了生の、日本司法試験合格率は3割強に下がり、路頭に迷う「三振修了生(三回不合格になりその後受験できない人のこと)」がますます増加します。また、運よく合格しても、就職先の確保がますますおぼつかなくなります。そういった現実を踏まえて、

 「これがアメリカなら『場当たり的な政策によって被害を受けた』と、ロースクール修了生たちが集団訴訟を起こすのだろう」(前掲107頁より)

 と記載されていました。

 私自身についても、近い将来こうありたいという理想像がありますが、それにむけて着実に前進させていただければ幸いにおもっています。例えば、自らが社会的強者(大手企業等)だけではなく、「社会的弱者の救済」「社会的正義の実現」貢献し続けるためるには、理想や総論を述べているだけではそこに到達しないので、現実を直視した上で各論への対処を固めつつ、日々前進する必要があると思っています。

 しかし、ある程度の理想に近づかないと何もしないということではなく、そこを目指す過程において、日々何か一つでもそれに相当するような貢献ができるよう、自分の不完全さと能力不足をも受忍しつつ仕事・勉学に励む姿勢を毎日維持できればと思っています。


Blessed are those who hunger and thirst for righteousness, for they will be filled.
Blessed are the merciful, for they will be shown mercy.  (Matthew 5:6-7)
義に飢え渇いている者は幸いです。その人は満ち足りるからです。
あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。(マタイ 5:6-7)