緊急地震速報システム

　
　緊急地震速報システムは、現在良く耳にする「オール電化住宅」「オール電化マンション」と同じように、近い将来一般戸建住宅・集合住宅・オフィスビルなどの建物に標準装備されると予想されています。

　簡単に言えば、「あと２０秒後に強い地震がきますよ」というような警告メッセージが、流れてくるシステムです。気象庁がキャッチした一次データを、各端末へ二次データとして再配信するしくみです。

　地震が来るまでに、住宅ではガスコンロの火を消したり、高層建築物の工事現場では作業を止めて安全なところへ避難するなどの効果が期待されています。

　現時点では、一般の方向けに近い将来配信するための前段階です。気象庁が許可する法人等で、想定されるさまざまな問題点を解決するためのテストが続いています。私も、そのテスト段階のシステムのデモ機を、昨日セッティングして動かしました。「強い地震が２０秒後に来ます！と緊急地震速報が流れた後、どこに避難するか、どう対処するか」という問題点の解決を含め、いろいろと検討しています。

　私がテストしているのは、スピーカーと警告ランプ装置を接続した端末（Linux搭載マシン）です。通常のパソコンの半分くらいのサイズで、随分小さいです。将来は壁掛けタイプなどが予定されているようです。

　なにせ「地震大国」の日本ですから、いつなんどき、自分の上にはもとより、自分が大切にしている人、愛する人の上に、おきるかわかりません。事実数多くの尊い命が、地震によって失われているわけですし・・・

　近い将来賃貸・分譲マンション、オフィスビルを建築するとすれば、このシステムを標準で装備することを検討する投資家さんもいらっしゃるでしょうね。