慶應大学の卒業式も祝賀会も参加できずとても残念な思いをし、敬愛する学友からの飲み会のお誘いも断り心苦しく思いながら、昨年末から、ある依頼を受けて水面下で東京都中目黒界隈限定の分譲マンションを割安で見つける仕事を行なっていたのですが、ようやく昨日で区切りが付きました。
新築マンションは、マンションデベロッパーが仕入れた時期から察するに最も土地値段が高騰したここ数年のバブル期であることから、「高すぎ&狭い」傾向がありますから、最初から検討対象外でした。
※ここ数年の東京都内の一等地は、異常なくらい価格が高騰しましたね。
そこで、割安といえば「不動産競売」・・・。
まずは、中目黒駅徒歩2分程度のマンションに入札。一般市場価格は、3500万円くらいの物件でした。
入札価格は・・・
数百万円。なぜかといいますと、持分(2分の一)競売だったためです。
2分の一を購入して、残り半分をお譲りいただく交渉をする予定でした。
ところが、競売を停止させるべきであると裁判所が認める事由が債務者と債権者で発生したため、残念ながら手に入らず(といいますか、開札されず)。
次に動いたのが、3月の代官山マンションへの入札。
すれすれでなんとか落札できたので、立ち退き手続きの上、リフォーム後お引渡し。
駐車場を見ると、フェラーリ、大きなBMWなど、高級車中の高級車がずらり・・・。お金持ちが偉いわけではないですが、お金持やそのご子息が購入して住む場所であると、あらためて実感しました。
さすが、お代官さま・・・。
そして、昨日、無事買主さんにて、住宅ローンの金利1%台の前半で決済が完了しました。
中目黒の職場まで徒歩で通勤できることもあり喜んでいただけましたから、こちらも報われる思いです。
今日は事務所の大改装等で遅く帰宅したのですが、失くしたと思っていたアカデミー賞作品賞等受賞の名作映画「ゴッドファーザー (Part1~3)」のビデオが思いがけずみつかったことから、今夜くらいは赤ワインを片手に名作を懐かしみながら観たいと思います。
良い不動産をできるだけ安く購入する競売が仕事ですから、赤ワインも安いもので・・・。
こういう仕事をしていますと、残念ながら大切なマイホームが競売執行され、当てにできないものの当てにしてしまう「(もらう権利のない)立ち退き費用」への期待も大きく裏切られ、引越し費用もままならぬまま家財道具もほぼ放置したまま立ち退かざるをえない方に出会うことも少なくありません。
残念ながらマイホームを失った方の、以下のような言葉を耳にしたことがあります。
「マイホームといっても、住宅ローンを返済し終わらない限り、本当の自分の家とはいえない」
住宅ローンを活用してマイホームを持つことが悪いわけではありません。住宅ローンを返済できなくなるような「まさか」の事態が発生しても返済できるようなリスク回避をした上で、できるだけ安く、できるだけ借金を少なく購入することができればよいですね。
来週は上記マンションの他に今年になって購入した東京の競売物件二つについて、立ち退きのお願いや、地上げ交渉が待っていますから、つかの間の休息となります。一つ一つの案件が全く異なりますので、頭を垂れて謙虚に取り組みたいと思います。
※本日のボイストレーニング(27日目)
・V字腹筋 50回
・背筋 50回
・腕立て伏せ20回
”If anyone thinks he is something when he is nothing, he deceives himself.”
(Galatians 6:3)
「だれでも、りっぱでもない自分を何かりっぱでもあるかのように思うなら、自分を欺いているのです。」
(ガラテヤ6:3)