福澤先生の自伝(福翁自伝)を休憩時間に時々読んでいますが、とても勉強になります。以下はP318からの引用ですが、福澤先生の老余の三か条の希望とのことです。
1.全国男女の気品を次第次第に高尚に導いて、真実文明の名に恥ずかしくないようにすること
2.仏法にても耶蘇教(キリスト教のこと)にてもいずれにてもいいので、これを引き立てて多数の民心を和らげるようにすること
3.大いに金を投じて有形無形高尚なる学理を研究させるようにすること
さらにP319(自伝の最後)には・・・
「人は老しても無病なるかぎりはただ安閑としてはいられず、わたしもいまのとおりに健全なる間は身にかなうだけの力を尽すつもりです。」
詳しくはわかりませんが、こういった素晴しい福澤先生によってつくられた慶應大学で学び、日本だけでなく国際社会のリーダーになっておられる方々は多いのでしょうね。
私は現在慶應大学の法学部通信教育課程に在籍する社会人大学生として、いろいろな法律と関連する科目を学んでいる途中です。
本日学習していたのは「政治学」で、テーマは「国家の定義」「国家の目的」についてです。
「自己維持の目的および治安維持の目的は国家の直接目的というべきもの」
↓↓↓ 現代の国家は・・・
「進んで国民の一般的福利を増進し、文化の開発を図ることを重要な任務としている」
↓↓↓ さらに一歩進んで・・・
「単に自国民の福利の増進、文化の向上を図るにとどまらず、これを通じて世界の文化、平和に寄与する必要がある。」
・・・という主張がある・・・とのことです。
自分個人、自分の家族が幸せでありたいと願います。
ですが、地球を宇宙から見た画面から検索が始まるグーグルアースのように、世界→アジア→国→都道府県→市区町村→地域→お隣さん→・・・と発想していくことも時に必要であると、福澤先生の自伝や政治学を通じてあらためて思いました。