多額の借金をしながらようやく弁護士としてスタートする方々が結構いらっしゃるという記事が掲載されている法律関連書籍に、昨日たまたま出遭いました。
現在弁護士としてスタートするには、以下のお金が必要になるみたいです。
・法科大学院入学→卒業までの費用(一千万円くらいですか?)
・2010年から司法修習生期間には給与が出ず貸与制になることから、将来的に返済すべきそのお金
・弁護士登録費用(数十万円から100万円くらいでしょうか・・・)
これだけのお金についてそれなりに借金した上でスタートする新人弁護士さんが多いらしいのですが、弁護士キャリアをスタートして即多額の収入を得ることができるかといいますと、それも難しいとのことです。
そうすると、弁護士としての高い志と社会的使命を維持しつつ、第三者のために貢献するのは難しいのではないかということを、その記事では言いたいように思いました。
知り合いの法律家との会話によれば、これからの法律家は法律家になるまでの自己投資に見合う収入を将来的に得るのは難しいとおっしゃっていますが、事実そうなのかもしれません。
そうなると、低収入でもひたすら仕事をし続けて借金を返済しなければならず、子供や家族を顧みる余裕がなくなるかもしれません。
一方、あんまり世の中からは好かれていないと思いますが(笑)、超高級車を乗り回し、大豪邸に住んでいて、頻繁にゴルフや旅行をしているいわゆる「街の不動産屋さん」は、高校に入学していない場合があるものの、立派に年に一度の不動産取引で毎年数千万円の収入を得ていることも少なくありません。
そういった方々は、毎年のように海外旅行を家族でしたり、子供を海外に留学させたり有名私立大学に入学させて将来的な高学歴をある程度保証させることができている場合も少なくないと思います。
このように、「お金」という切り口で職業を見つめると(それが良いとはいいませんが)、とても興味深い事実が浮かび上がってきます。
神様は、高学歴だからといって高ぶらないように、上記のような街の不動産屋さん(笑)の活躍の場を社会に与えているのかもしれませんし、一方そういった不動産屋さんがお金を得た後に欲しがるものを、借金まみれの新人弁護士さんに持たせているのかもしれません。
仮に多額の借金をしているとしても、弁護士資格を得ること自体は本当に素晴らしいことだと思いますから、ぜひ社会のためにがんばっていただきたいと願います。
Do you see a man wise in his own eyes? There is more hope for a fool than for him.
(Proverbs 26:12)
自分を知恵のある者と思っている人を見ただろう。彼よりも、愚かな者のほうが、まだ望みがある。
(箴言 26:12)