ヨーロッパ中世政治思想のレポートを作成しましたので、本日投函します。
本年のレポート課題は次の通りでした。
『ヨーロッパ中世においてキリスト教がどのように政治と関わり、またその関係がどのように変遷していったか、政治思想の視座を重視する形で説明しなさい。』(4000字)
英米法を勉強する上でも、その背景となったキリスト教と政治の関わりを勉強できたのは、私にとってはとても価値のあることでした。
「現代日本人は、自分自身の文化を知ろうとすればするほど、ヨーロッパ文明を知ろうとしなければならない。そしてヨーロッパ文明を正しく、深く知ろうとするためには、その中核が形成された11~12世紀以降の中世文化をしっかり把握しなければならないのである。」
(慶應義塾大学通信教育テキスト2頁より)
歴史を綴るのではなく政治思想の視座を重視しなければならないという点を十分にクリアできているかどうかは少々疑問ですが、以下のようなキーワードでレポートを作成しました。
●キリスト教はどのように政治と関わりはじめたのであろうか
ゲルマン民族の大移動、フランク王国、ローマ教会、ピピン3世
●キリスト教は政治とどういう関わりを持った宗教であろうか
「宗教と政治の癒着をキリスト教は拒否」、「「政治権力が道徳や信仰の問題に関与することを拒否」
「皇帝教皇主義の克服」
●キリスト教の政治との関わりはどのように変遷していったのであろうか
「グレゴリウス改革・叙任権闘争」「公会議主義」「ルターの宗教改革」
ほとんどローマ・カトリックについての内容でしたが、あらためてキリスト教のことについて勉強できましたので本当にためになりました。夏の疲れが飛んでしまうほどよい勉強になりました。
”Come to me, all you who are weary and burdened, and I will give you rest. ”
(Matthew 11:28)
『すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます。』