留学 ― カンザス州 ウィチタ
カンザス州 ウィチタは、妻が高校生の時一年間留学した場所です。
「女性の留学」といえば、ニューヨークとか、ロスとか、オーストラリアとか、ロンドンとか、もうちょっと「聞こえばえのする」ところといいますか「周りの人からいいなあ~」といわれるところで、かつ現地在住日本人も少なくない場所を選ぶんじゃないの~と思わなくもないが、当時はそれなりに理由があったんだろう。
「なにせ日本人がほとんどいない町で、日本語は通じるわけなし。日本人をみたことない人大多数。」
「ホームステイ先でも学校でも、それなりに勉強してきたはずの英語も通じない!」
「そんな調子なので学校では友達もできない!」
(妻の性格は『ネアカ』な方だと思いますが・・・)
一応みんなの話しにあわせるため、ドラマや映画で使われるせりふの
「Oh my God !」
を両手を広げながら言おうものなら、
「あなたクリスチャンじゃないでしょ」
と全く相手にされなかったとか・・・毎日学校のトイレで泣いていたそうです。
ステイ先の家に帰っても、話せない。日本の親に国際電話をしたくても、電話代を考えると電話できない。ステイ先を変えて欲しいと留学斡旋会社に頼んだようであるが、答えはノーだったとのこと。
そこで、全てに追い詰められた当時高校生の妻はどうしたか・・
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ステイ先の飼い犬「ラッキー」に
日本語で八つ当たり!!
毎日毎日いじめ続けたら、ついに飼い犬「ラッキー」は
ストレスで円形脱毛症
になってしまったそうな・・・。かわいそ~(大笑)
それからというもの・・・
1年間の留学を終えて、日本に帰国したときには
元気ハツラツ 10キロも太って、健康優良児状態 !!
当時の話しをきくと、女性パイロットになりたくてフライトシュミレーターを操縦したら、自由の女神だったか、エッフェル搭に激突したとか。ヘリにのって上空を飛ぼうとしたら、グラグラ揺れて酔ってしまってヘルプミー状態だったとか・・・まあ、その他「やってる本人おおまじめ、きいてるこちらは大笑い」という逸話がアレコレ。最後には、ステイ先の人と涙のお別れ・・・ラッキーこめんねっ!
昨夜は妻と、
「世界中の大抵の場所にあるキリスト教会の存在を知っていたら、もっと違うアメリカ生活を送れたのになあ~」
という話しをしました。私たち家族が知り合いのいないロスに住み始めた時に、キリスト教会に集う数多くの方にどれだけ助けられたかを思い出しました。
何でこんなに私たちのために、親身になってくださるんだろう?
こちらから、寄付金あげるつもりないですよっ!
最初は警戒してしまったこともありましたが、
「見かえりを期待しない愛」
ってこういうことを言うんだなあ~と感心したものです。
ちなみに、妻は、日本に帰国して約半年後、「これからは中国だあ~!?」と言って上海に2年間留学することになりました。そんな妻と数年後になぜか東京で出会い、結婚することになるのですから、神様のなさることといいますかご計画は、地上に生きる私たち家族には全くわかりませんねー。