言い尽くせない感謝

自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

マイホームの購入について

 
 勤務先の不動産業者免許が更新される関係で、先程千葉県庁に行って新しい免許証を受理してきました。社歴は長い方で免許番号が「8」になりました。

 勤務先の社長に冗談で「免許番号は一足飛びに増えませんから、会社の信用度を示す上で価値がありますよねっ?」と言ったところ、

 社長曰く、「いやー、今の時代は会社を設立したばかりの若い人が資金を集めて、

『対外的な信用を手っ取り早く手に入れるため、免許番号8だ9だの会社を買収(M&A)しちゃえ!』
 
 という時代だよっ」とのこと・・・全くもってその通りですね。

 マイホーム購入の注意点の一つとして、大抵「その不動産会社が信頼できるか」っていう項目が記載されていますが、「会社の信頼」とは一体何で定義できるのでしょうね?一番良いのは信頼できる不動産エージェントを親友に持つことなのかもしれません。 

 ところで、県庁に行ったついでに、持ちかえり無料の次の講習会テキストがありましたので持参してきました。

 「マイホームを買う前に聞いて安心講習会 2006年9月10日」
 (千葉県不動産トラブル予防研究会より)

 マイホーム購入について、基本的なことが随分と丁寧に記載されていました。ネット上でも数多くの情報が公開されていますし、このテキストの内容も膨大ですからこの場では一点だけテキストの内容を掲載させていただきます。あたりまえの事のようですが、意外と無視されがちな事でもあります。

  「今、マイホームを買って危ないのはこんな人?」

 ★予算オーバーだけど、返済は気合で乗りきれる!
  ・・・気合だけじゃ無理! 家計に見合った返済額を計算すること

 ★35年返済なら返済額は今の家賃より易い
  ・・・ローンの返済は「定年まで」が基本!

 ★頭金は0だけど、今なら買えるんだって!
  ・・・最も危ない人!? 頭金は少しでも用意

 ★住宅ローンは金利が命。やっぱりトクなのは3年固定!
  ・・・”おトク”かは人による   まずはリスクを知ること


 不動産投資に失敗した方や自宅が競売(差押さえ)になってしまった方と接する機会もそれなりにありますので、その経験から、マイホームの購入については上記にプラスして次のことをまず慎重に検討してみてはいかがでしょうか・・・

1. 本当に「そのマイホーム」が必要なのか?

 不動産会社に勤務している私が述べるのもなんですが、戸建にしろ、マンションにしろ買った後に「何であの時、この不動産を買ってしまったのだろう?」という声を耳にすることが少なくありません。不動産会社のセールスパーソンも各自毎月のノルマを課せられていますから、最高のセールストークと最高の演出をもってお客様に接します。

 問題は、そのセールストーク&演出により我を失ってしまうお客様が少なくないことです。本当は一度冷静にならなければならないのですが、「早めに決めないと、他の人に売れてしまいますよ・・・」というささやきで、「買うのは今しかない! よし買うぞっ!」となってしまいます。
 
 それで後悔しなければハッピーなのですが、残念ながら後悔することしきりの方が少なくありません・・・35年の住宅ローンで購入したばかりの新居に引っ越した日、ご主人に対し言った奥様の第一声、

 「なんか、意外と狭いわねえ~、ガッカリ・・・」

 ご主人が心の中で絶句・・・「気に入らない家のローンを、これから35年かけて払うのはオレだぞ~」

 そのような事にならないように、是非とも慎重にお決め下さい。

2. そもそも本当に「今、マイホーム」が必要なのか?
 
 かつての時代と違って、「マイホーム購入派」ではない「賃貸派」の方も増えています。

 「子供が独立するまでは賃貸で、その後アメリカやフランス、オーストラリアなどの海外に夫婦で移住し、現地で安くて広いマイホームを購入する」とお考えの方もいらっしゃいます。子供が親と将来同居する時代でもなくなってきましたので、そういったお考えもアリだと思います。

 また、賃貸の方が築年数の浅いマンションへ気楽に住みかえることができるし、住みたい場所もわりと自由に選べるし・・・という意見もあります。

 一度購入したマイホームも5年、10年たつと水漏れしたり、設備が古くなったりとメンテナンスに費用と手間がかかります。特に目いっぱいの住宅ローンで購入した方は、メンテをしようにも費用面でできないということも考えられます。

 一度購入したマイホームは、将来買った値段より高く売れるという可能性が低いです。それどころか、ローンの残債よりも売値が低く、売るにも売れない方が少なくありません。慎重にお考えいただくためにも、是非とも信頼のおける不動産エージェントをお知り合いに持つことをおすすめします。