言い尽くせない感謝

自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

いわゆる「過払い金」の返還請求は憲法違反?

 慶應大学小林節教授のコラム「一刀両断」には、いわゆる「過払い金」の返還請求により、消費者金融業者等(ノンバンク)が憔悴気味である現状について、とても興味深い記事が記載されていました。

 小林教授によりますと、この過払い金返還については、司法権力が定立した事後法による財産の没収に等しいことから、憲法29条1項や31条に明白に違反する等とのことです。過去にさかのぼって、グレーゾーン金利を返還しなければならない消費者金融業者等の立場からすれば理不尽であるとのご見解のようです。

憲法29条1項
 「財産権は、これを侵してはならない。」

憲法31条
 「何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。」


 本件についてこれだけズバッとまさに一刀両断のごとく意見を述べる先生も、なかなかいらっしゃらないかもしれません。

 債務者(過払い金の返還を請求する)側に立って検討する機会が大半である私ですが、防衛権としての憲法問題を法的な視座で検討すれば、おのずとこういった問題点が浮かび上がってくるのでしょう。


 ところで、仕事面では最近思いがけないことがいくつか発生しており、思い通りには事が運ばないことが多々あることを実感します。

 最近の経済や政治不安による閉塞感がそうさせるのかもしれませんが、本来そういうことを言う人ではない、あるいはそういう気持ちを持っていても心の内に秘めているような人でも、そういった取り返しの付かない言動を発している場面に少なからず直面します。

 社会の片隅で細々と過ごしていて人間的にも愚か者である私がそういう言動を発するのは(本来いけないことではあるが)当然ともいえますが、そうではない(と思われる)方がそういう言動を発する場面に直面しますと一瞬とまどってしまいます。

 まあ、感情的に落ち着いているときもあればそうでないときもありますし、どうしてもフィナンシャル面で厳しくなると、人間はきれいごとでは生きられないものですしね。大切なのは、そういった場面を反面教師にするとともに、決してそういった方々を悪く思わないことでしょう。



”Do not judge, or you too will be judged.
For in the same way you judge others, you will be judged,
and with the measure you use, it will be measured to you.” (Matthew 7:1-2)

「さばいてはいけません。さばかれないためです。
あなたがさばくとおりに、あなたがたもさばかれ、
あなたがたが量るとおりに、あなたがたも量られるからです」(マタイ7:1-2)