言い尽くせない感謝

自己啓発や聖書に関する事等掲載中。引用聖句:新改訳聖書©新日本聖書刊行会 英文聖句:New International Ver.

「こんなことってアリ?」 ―アメリカ入国時のトラブル―

 

「こんなことって、アリなんですか???」


「こんなことって起こり得るの???」


 有効な労働ビザ(L1ビザ)を取得した後、日本を出発して米国ロサンゼルスで本格的に働きはじめようとした時の話しです。米国のReal Estate Broker License試験に合格した後、Licenseを取得するために、SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)が必要でした。運転免許を取得するにも、SSNは必要でした。

 SSN取得のためには、外国人訪問者の場合、
 ・有効な労働ビザ(L1ビザやH1-Bビザなど)
 ・I-94 (勤務地、勤務先など労働先情報が、入国審査官により記入されたもの)
 ・パスポート
が必要となるというところまでは事前に調べていました。

 私の場合は、L1ビザ(通称駐在員ビザと呼んでいるようですね)を取得しました。ちなみにL1ビザ所持者の配偶者および子供は通常の場合、「労働する権利のないL2ビザ」で入国することになります。L2ビザでは、SSNをもらうことができません。
 
 ロサンゼルス空港(LAX)に到着し、通常の入国手続きにプラスして、入国審査官がI-94に上記記載の情報を記入してくれました。「いろいろと勤務先や勤務内容について細かい質問をされるのかな?」と予想していましたが、勤務地の確認だけであっさりと入国手続きが終ってしまいました。ちょっと拍子抜けでした・・・まさか、この時点で重大なトラブルが起きているとは、夢にも思いませんでした・・・

 SSN申請書もバッチリ記載した上で、はりきってトーランスのソーシャルセキュリティオフィスに行き、SSNを貰う手続きに行きました。書類一式を窓口に出して、余裕しゃくしゃくで構えていました。

 ところが、

 「申し訳ないのですが、あなたにはSSNは発行できません!」



 「はっ???」


 心の中では「What are you talking about !!・・おいおい冗談はヨシテ!」



 「だって、L1ビザはパスポートに貼ってあるでしょ、I-94だってあるでしょ、何が問題なんですか!」



 「あなたの労働ビザタイプは、

 L2
ですので、労働許可されませんので、SSNは発行できません!」


 「そんなばかな、私のビザタイプは
L1
ですよ、ホラ、US EmbassyからのL1ビザですよ、よくみてください。」



 「この I-94 をみてください。あなたの労働ビザタイプは、

L2
と書かれています!」


「えっ・・・そんなばかな・・・」

 目の前が一瞬真っ暗になった記憶があります。
 よく見ると、「1」と書いているはずのところに、1とも2ともアルファベットのZが右45度に傾いたようにも読める字が書いてありました。

・・・そういえば、入国審査が終った時、I-94を何気なく眺めたら、

「あれっ、L2にも見えるな、コレ、まあパスポートにL1ビザが貼ってあるから大丈夫だろ、そもそもただの紙切れのようなI-94より、パスポートが第一だろうし!」

・・・と勝手に自分の中で解釈していました。まさか、I-94がこれほど重要だとは思っていませんでした。

 ・・・「これは、入国審査官のミスでしょ」・・・と何度交渉してもナシノツブテ・・・

 結局、「ダウンタウン出入国管理局(とても大きなimmigrationオフィスビル)を教えてもらい、そこに行ってI-94を書きなおしてもらった上で、トーランスのオフィスに戻り無事SSN取得の手続きを終えることができましたが・・・出入国管理局には数多くの人が手続き待ちをしていて、ひたすら待つしかありませんでした・・・まいりました・・・

 I-94がこれほど重要だとは本当に思っていませんでした。ホチキスでとめてもらったわけでなく、ただパスポートにはさんで入国審査官が手渡ししてくれるだけなので(場合によってはホチキスどめしてくれる場合もあるようですが)、すぐなくしそうな紙です。

 事実、私の知る限りでも有効な労働ビザを取得して入国したものの、入国後I-94をなくしてしまい、SSN手続きができなかった方もいらっしゃいます。

 I-94は通常日本出発前に、旅行代理店さんか航空会社さんがくださいます。飛行機の中でもくださいます。それが最も大切なモノの一つですので、どうぞ私のようなトラブルにあわないよう

 

 「入国審査時に記載された内容の確認」をしっかりしていただいた上で、
 「大切に保管」して下さい。
 「入国審査官も間違えることがあります、人間ですから・・・」